オダギリジョー
オダギリジョーは、異色な俳優とみられがちですが、本質的にはまだ若い俳優で、それほど上手い役者でもありません。
オダギリジョーは演技より、その行動が注目されている面が多く、もっとオダギリジョーの役者としての本質を見るべきです。
オダギリジョーは監督志向の人で、誤ってアメリカのカリフォルニア州立大学の俳優養成コースに行ってしまった経歴の持ち主だけに、映画に対する入れ込み方が尋常でない事は確かですが、若いだけに映画産業に対しての戸惑いも多分にあるでしょう。
オダギリジョーの行動を見ていると、ヒステリーを起こした、情緒不安定な子供を思い浮かべてしまいます。
オダギリジョーが俳優として注目されているのは、日本の映画界に優秀な俳優がいないことの証明です。
大体アメリカに言って映画の勉強をしたいというところに、オダギリジョーの本質があります。
彼等の世代がアメリカの文化にどっぷり漬かっているのことは、間違いありません。
アメリカへ行って、2年で戻ってきたオダギリジョーが行なった事は、再び日本の俳優養成所に通うことでしたが、なぜアメリカに戻らなかったのかが、なんとなく不思議です。
ビジネス化したアメリカの映画産業に失望したのか、自分の役者としての限界を感じたのか、休学して日本に帰ってしまって、戻る事はしませんでした。
とにかくオダギリジョーは日本で俳優を始めたのですが、奈良橋陽子演出の「Dream of Passion」の舞台が俳優デビューですから、意味深いものがあります。
その後は最近の若手俳優のお決まりのコースで、TVの「仮面ライダークウガ」の主演から、映画出演と繋がっていくのですが、黒沢清監督の映画「アカルイミライ」に出演しましたが、「アカルイミライ」が第54回カンヌ国際映画祭国際批評家連盟賞を受賞した事もあり、オダギリジョーも注目されるようになり、ビートたけしの「血と骨」でも注目されました。
オダギリジョーの演じる役柄は、アジアや同性愛者など変わった役柄が多く、その行動とともに話題を呼びますが、劇団「ナイロン100℃」のケラリーノ・サンドロヴィッチこと小林 一三氏の「SLAPSTICKS」などの舞台にも出演しており、着々成長しているとは言え、イマイチ方向性が定まらない感はあります。
大体人前で派手な事をやる人に限って、根は暗い人が多いものですが、オダギリジョーには、何かコンプレックスを感じます。
そのコンプレックスをばねに、今まできたような気もしますが、その先に何を見据えているのか、本人に聞きたいものです。