常盤貴子

常盤貴子は、女優らしい女優で、とても貪欲な人だと思われます。
1991年オーディションなどを経ずにスターダストプロモーションに直接掛け合って、入社したガッツのある人です。
同じ年にTBSのスペシャルドラマ「イブは初恋のように」に出演しましたが、その後2年間は端役の出演やCM出演しかなく、1993年のフジテレビ『悪魔のKISS』を待たなければなりませんでした。
『悪魔のKISS』はTVドラマとしては刺激の強いドラマで、体当たり演技で話題を呼びました。
『悪魔のKISS』は常盤貴子に注目が集まったと言う意味では、彼女のターニングポイントと言えます。
常盤貴子の本当のブレークは、1995年のTBSの連続ドラマ『愛していると言ってくれ』ヒロイン水野紘子役をやってからです。
豊川悦司と常盤貴子の二人芝居のような濃密な構成で、あえて豊川悦司を耳の聞こえない画家としたあたりは、製作者のセンスを感じさせてくれます。
常盤貴子も演技力のある女優とはまだいえませんでしたが、常盤の貴子の体当たりの演技は、不器用ながら真に迫るものがありました。
常盤貴子の映画デビューは1992年の今関あきよし監督の『いつだって今が始まり』ですが、1994年には相澤睦彦監督の『SAEKO』では、主役に抜擢されています。
1999年、2000年と連続して香港映画『もう一度逢いたくて〜星月童話』と『ファイターズ・ブルース』に出演しています。
常盤貴子は2001年には『千年の恋 ひかる源氏物語』で紫の上役で出演し、主人公光源氏(天海祐希)との絡みは話題になりましたが、興業的には振るいませんでした。
常盤貴子は2003年には井筒和幸監督の『ゲロッパ!(Get Up!)』でヒロイン役上原かおりで西田敏行と競演し、芸の幅を広げました。
常盤貴子は2005年にはなかにし礼の小説を映画化した降旗康男監督の『赤い月』で主役の森田波子を演じ好評を博し、更に翌年2006年には浅田次郎の長編小説を映画化した『地下鉄に乗って』で堤真一や大沢たかおと競演しましたし、同じ年に阪本順治監督の『魂萌え!』にも出演しています。
常盤貴子の舞台デビューは2005年ラリーノ・サンドロヴィッチの演劇ユニットKERA・MAP(ケラ・マップ)の第3弾で、吉行淳之介の同名小説を戯曲化した『砂の上の植物群』でした。
翌年にはTEPCO後援のなかにし礼が演出した『世界劇・黄金の刻』に出演し、同年には蜷川幸雄演出の『タンゴ・冬の終わりに』、翌年には三谷幸喜作演出の『恐れを知らぬ川上音二郎一座 』と、続けざまに出演しています。
これらのキャリアから、TVドラマからの脱却を常盤貴子は目指しているのが見て取れます。